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新ごみ処理施設

天草広域連合新ごみ処理施設整備運営事業について

最終更新日[2022年10月12日]
 

新ごみ処理施設整備の必要性

天草圏域ごみ処理施設位置図
 2000年代前後から、大量生産、大量消費、大量廃棄型のライフスタイルを改善し、地球温暖化などの地球環境への配慮が求められるようになりました。
 このようなことから、私たちが日常生活で排出する「ごみ」についても排出の抑制を行い、処理するうえでは、リサイクルなどの再利用を行い環境負荷低減に努める必要があります。そのような中で、ごみ処理施設については高度かつ、効率的な施設の整備と集約化が求められています。

 このような社会情勢の中で、熊本県は平成10年8月に「一般廃棄物処理広域化基本構想」を策定し、平成11年3月にこの構想に基づく指針として「熊本県一般廃棄物処理広域化計画」を策定しました。この計画において天草圏域(天草市、上天草市、苓北町)では、1つのごみ処理施設に集約化することが望ましいとされています。

 現在、天草圏域で排出される一般廃棄物(主に家庭から出るごみ)は天草広域連合が所有する2施設(松島、本渡)と天草市が所有する3施設(御所浦、西天草、牛深)の計5施設で処理がされています。いずれも、供用開始から20年以上が経過し、老朽化や多様化するごみへ対応のために維持管理経費が増加傾向にあり、経済的な面や、前述の環境負荷低減の観点からこれらの5つの施設を集約化した「新ごみ処理施設」の整備が必要となっています。
 

建設地選定までの経緯

調印式
 平成24年の計画当初は、天草市有明町須子・赤崎地区を建設予定地としておりましたが、調査の結果、軟弱な地盤層が確認され、地盤改良等に多額の経費を必要とすることなどから、平成28年5月に一旦計画の中止を余儀なくされました。
 その後、平成29年1月に、新たに現在の本渡地区清掃センターの隣接地を候補地とし、周辺地域となる天草市楠浦町立浦・観音地区の皆様と協議を重ね、平成31年3月に立浦・観音地区と天草広域連合の間で「新ごみ処理施設の建設に関する協定書」の締結に至りました。
 

新ごみ処理施設整備の基本方針  

新ごみ処理施設整備基本方針
※出典:天草広域連合新ごみ処理施設整備基本計画(令和元年8月)

   

新ごみ処理施設整備・運営の事業方式(DBO方式)

 今後のごみ処理施設は、前述の整備基本方針などで掲げているように、資源循環等の環境負荷低減、経済性にも優れた施設のあり方が求められています。一方で、ごみ処理施設は他の公共施設と比べると化学、電気、機械工学が複合された高度な技術により整備されており、特に運営維持管理については建設メーカの短期間での随意契約で発注する形態が多く、競争性が働きにくい構図であったのは否めないところがあります。

 そこで、今回の新ごみ処理施設整備運営においては、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」の考え方に基づき、設計(Design)、建設(Build)、運営(Operation)を一体的に発注する方式であるDBO方式によって発注を行います。

 DBO方式を採用することで、施設設計、建設だけでなく、運営についても建設メーカのノウハウが活用され、長期的に安定的な施設の維持管理が期待できるとともに、運営についても一体的に発注、入札を行うことで、競争性の向上も期待できます。

DBOの比較
 

新ごみ処理施設整備に向けて天草圏域の住民・事業所の皆さまへのお願い

★ごみの減量化に取り組みましょう★

 新ごみ処理施設は、さらなる環境負荷低減を目指すとともに将来の人口減少を見据え、現在の天草圏域のごみ排出量と比較し、よりコンパクトな施設を計画しております。施設を安定的に運営するためには、住民の皆さま、事業所の皆さまのごみ減量化への協力が不可欠です。身近なことからごみ減量化に取り組みましょう。


<身近な取り組み例>

①生ごみの水切りを心がけましょう

 家庭や事業所など排出される生ごみの大半は水分と言われています。生ごみを捨てる前に「ギュッとひと絞り」を心がけてみてはいかがでしょうか。


②食品ロスを無くしましょう

 消費者庁などの統計によると、国内における「食べられるのに捨てられた食べ物(食品ロス)」は年間520万トン、1人あたりになおすと年間40キログラム、天草圏域になおすと年間4,000トンにも上ります。普段の家庭の食事や職場での食事会などで、ついつい「買い過ぎ」「注文し過ぎ」はありませんか?「食べる分だけ」を心がけみてはいかがでしょうか。


◆ご存知ですか??「3010運動」◆

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③使える物はできるだけ長く使いましょう

 家電や服など、新しい物が店頭に並ぶとついつい買い替えたくなってしまうこともあると思います。そこで一呼吸おいて「今持っている物ではダメなのか」「自分のライフスタイルに本当にあっているのか」など考えてみることで、有意義な買い物になるばかりか、国の廃棄物削減の標語でもある「3つのR」のうち「Reduce(リディース:ごみそのものを減らす)」「Reuse(リユース:繰り返し使う)」の2点に取り組んだことにもなります。


※そのほか、お住まいの市や町のごみ減量化の取り組みにご協力をお願いします。


<ごみ減量化による新ごみ処理施設への効果>

 ごみを処理する際には、有害な物質を無害化・除去するために薬品を使用したり、燃料を使用したりしますが、これらはごみ量が増えると連動して増加し、新ごみ処理施設の維持管理経費が増加します。

 また、完全燃焼をさせるために、ごみを細かく破砕したりしますがごみ量が多いと機器の損耗が早まるなど、施設を長く使うためにはごみ減量化が求められています。



★ごみを捨てるときはしっかり分別をしましょう★

①施設内の事故防止

 近年国内では、ごみ処理施設や収集車両での火災が多発しており、これらの主な原因としてガス缶やリチウムイオン電池などが分別されず捨てられることで、ごみ処理施設や収集車両において圧縮や破砕をする過程で発火してしまう事例が挙げられています。天草圏域においても小規模ながら同類の事故が各清掃センターで発生しています。

 新ごみ処理施設は、天草圏域唯一のごみ処理施設となります。このような事故で施設が停止すると、住民生活に大きな影響を及ぼします。皆様の小さな心がけで防げる事故ですのでご協力をお願いします。


②ごみの資源化

 新ごみ処理施設を運営するうえで、ごみを燃やす経費と資源化をするための経費を比較すると、ごみを資源化する経費の方が安価となります。また、ごみの資源化は環境負荷低減にも有効な方法ですので、お住まいの市や町のルールに基づき、ごみの資源化に取り組みましょう。



★ごみを捨てるときは指定のごみステーションをご利用ください★

 近年、家庭から直接施設に持ち込むケースが増加しており、天草広域連合の施設では平成20年度と令和3年度を比較したところ、家庭からの持ち込み車両が2倍以上増加しており、それらの大半は50キログラム未満の少量の持ち込みとなっています。このことで、天草広域連合の施設では搬入車両の渋滞が慢性化しており、市や町のごみ収集車両の業務効率の低下が懸念されています。

 天草圏域唯一のごみ処理施設となる新ごみ処理施設を効率よく運営するため、市や町のごみ収集業務はさらなる効率化を目指しています。可能な限り、お近くにある指定のごみステーションをご利用ください。

このページに関する
お問い合わせは
環境衛生課
電話:0969-27-0888
ファックス:0969-22-2166
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